価値基準を変えろ(その1)
価値基準を変えろ(その1)
ハラハラドキドキ感の源(みなもと)とは?
例えばレースを予想して買い目を決めるがオッズは見ず、実際に投票もせず(舟券を買わず)にレースを見れば、心拍数はほとんど変わらない。予想が当たってたら少し嬉しく、外れたら「そうなのか~」で終わる。そこに「ハラハラドキドキ感」はない。
つまり、心の中にある「ハラハラドキドキ感」の源(みなもと)とは、「お金を賭けている」という事実に由来するものだということ。賭けたお金が溶けて消え去るのか、何倍にもなって戻ってくるかのどちらかだからハラハラドキドキするわけだ。
ただ、ガキの使いじゃないんで、100円賭けてそれが210円になって戻ってきても大して嬉しくはない。ハラハラドキドキもしない。
ギャンブラーにはその人固有の「儲けたい金額(量)」というのがあって、一日に最低これぐらいは儲けたい(手にしたい)よなぁという願望があって、
それを実現するために・・・
- 本命系狙いならば大きい額を張らなきゃならない。
- 波乱系狙いならば多点に張らなきゃならない。
つまり、結局・・・
- 配当が小さければ1点に多額を張り、
- 配当が大きければ多点に少額を張るのだから、
本命系の結果を予想してレースを見るのと、波乱系の結果を予想してレースを見るのと、「ハラハラドキドキ感」というのは、実はほぼほぼ同じなのだ。
だから失望感も同じ。
- 本命系狙いでは大きな額を張る必要があって、しかし資金量には限りがあるので何度も失敗は許されない。
・・・ともすれば一発で財布が終了し退場を余儀なくされるというこのプレッシャーは半端なく大きい。どこからか資金を調達してリトライするも再び一発で退場・・・などということを繰り返して行けば精神も病むだろう。
- 波乱系狙いでは(多点買いの度が過ぎない限り)1レースあたりの投入金額は少額で済むが、恐らくは何度も何度も失敗(外れ)を繰り返すことになる。
・・・連続で外れまくるという経験がボディーブローのように身体に食い込んで行き、気付いた時には取り返しがつかないほど精神が病み、財布も終了していることだろう。
つまり、外した時に喰らうダメージ、失望感というのも、本命系狙い・波乱系狙いのどちらであっても「総和」としては同じなのだ。
けれど・・・
終了するまでの所要時間が違う!
あなたの財布の厚さには上限があって、精神のタフさにも上限があるのだから・・・試行回数を多く取れる狙い方をすべきなのだ。
どっちにしろ最終最後には財布が終了し精神が病むのだ・・・という悲観論しか頭に浮かばないのであれば、そもそもギャンブルは向いてない。今すぐやめよう。
しかし、百歩譲って・・・そのような結末が待っている世界なのかも?と感じていても、それでもやっぱりチャレンジしたい!勝ちたい!と強く願う者だけが勝者になれる。ただ、勝者になるまでには時間が掛かる。だから時間が掛かることを前提にして「時間を稼ごう」という意識が必要なのだ。
所要時間を長く取った(計画した)方が長く財布を持たせ、正常な精神を長く保てる。より長くチャレンジでき、より長く考え、より多くを学べて・・・生き延びられる可能性が高くなるのだ。生き延びてさえいれば逆転の可能性がある。ザコキャラのように一発二発で簡単に死んでしまっていてはそのチャンスさえ巡って来ない。
失敗から学び、スキルを上達させることができたら・・・この世界が「結局最後には死ぬんだよ」などという悲観論的な世界ではない、一方通行の道ではないことに気づけるだろう。
いや、現実にあなたはそう思って・・・財布がパンクしようが精神が病もうが、時機を見て何度も立ち上がって来たんだろ?
どうせ再起するのなら、失敗から学べよ。時間さえ稼げれば・・・その間に学ぶことが出来て、これまで出来なかったことが出来るようになるかもしれないのだから。
あなたの狙い目、狙い方というのは、長く生き延びられることを最優先で設計するべきなのだ。長く続けられれば続けられるほど、生き延びるための学びを得られる可能性は間違いなく高くなるのだから。
そういう意味で・・・とにかく試行回数を多く取り、長く生き延びて行ける設計(狙い方)で行くべきなのだ。
次回に続きます。